日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第58回研究大会
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分科会SA(Ⅰ)空間統治と「国家の介入しにくい空間」
国家による周縁(margin)と差益(marginal gains)の生産
20世紀初頭のオート・ヴォルタの英領国境付近におけるタカラガイの運動について
*中尾 世治
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キーワード: 国家, 貨幣, 国境, 周縁, 差益
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p. SA05-

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抄録
本発表では、国家が何をもたらしたのかを、空間統治を前提とした国家発行通貨による徴税という点から論じる。具体的には、英仏領の行政文書や初期の民族誌・報告書などを用いて、20世紀初頭のオート・ヴォルタ(ブルキナファソ)の英領との国境付近の「ロビ」の居住地域における複数貨幣状況をとりあげ、その状況が国家の存在によって生じたことを述べる。
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