日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第58回研究大会
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分科会SD(Ⅱ)「無人地帯」に生きる
原発事故のあとの環境に「住まう」こと
福島県川内村において育て・休み・食べる
*酒井 朋子
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p. SD07-

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抄録
本報告では、東京電力福島原発の近隣にある川内村における日常的な営みを、「住まう視点」を通じて検討する。村の住民は、食べ物や生活に使うものを育て採集しながら、放射線量や有害性にかかわる情報を個別の生活実態に応じて場所やモノとの日常的かかわりに組み込んでいる。また、活発化する動植物の活動や移動するホットスポットとのせめぎあいからは、無人地帯的な現象や場がもつ力とのせめぎあいの様子がうかがえる。
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