安価で軽量なプラスチックは容器包装材を中心に世界で年間約4億tが生産され約3億tが廃棄されている。現在、プラスチックの原料は石油等の化石資源であるが、近い将来、主にバイオマス等の再生可能資源から製造されると考えられる。新規に投入される資源量を最小化するため、使用済み製品の品質に応じてリユース、マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、エネルギー回収の優先順で循環利用される。また、ライフサイクル全体を通して環境負荷を最小にすると共に、人権や生物多様性へ配慮する倫理性(Ethics)も重要となる。プラスチックは素材としての有用性を十分活かしながら、必要とされる分野に限って使用されていくと考えられる。