禁煙科学
Online ISSN : 1883-3926
看護師の喫煙行動とストレスとの関係
山野 洋一 寺田 衣里山田 冨美雄
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2014 年 vol.8 巻 02 号 p. 1-8

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抄録

要 旨
はじめに:本研究の目的は、看護師の喫煙行動がストレスに及ぼす影響について検討することとした。
方法:対象者は女性看護師174名(平均年齢31.8±12.2歳)であった。役職の内訳は管理職35名、一般病棟スタッフ38名、 新人101名であった。質問紙法によってストレスと喫煙の有無を調べた。回答方法は記名自記式であった。
結果:対象者全体の喫煙率は11.5%であった。一方、新人では5.9%、病棟スタッフでは21.1%、及び管理職では17.1%の喫 煙率であった。ストレッサー得点の平均値は、喫煙者では80.8±9.7点、非喫煙者では75.6±11.1点であった。ストレス 反応得点の平均値は喫煙者では34.8±15.7点、非喫煙者では28.8±12.7点であった。喫煙する新人看護師のストレス反応 得点は49.8±14.1点であった。
結論: 非喫煙看護師に比べ喫煙看護師は、ストレッサー、ストレス反応の得点が高かった。更に役職別の詳細な検討を おこなった結果、新人看護師においては、喫煙行動がストレス反応を増大させると思われる。

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© 2014 日本禁煙科学会
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