日本シミュレーション医療教育学会雑誌
Online ISSN : 2436-4452
Print ISSN : 2187-9281
教材・シナリオ
一人称視点で模範手技の追体験が可能な 没入型看護教育システム:ESTE-VR
小水内 俊介近野 敦金井 理浅賀 忠義井上 創造村田 恵理萬井 太規高橋 望二宮 伸治コリー 紀代
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2019 年 7 巻 p. 89-93

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抄録
【背景】在宅医療の浸透に伴い、医師や看護師ではない範囲も含め、一定水準の看護教育を受けたケア提供者を増やすことは重要な課題となる。 【目的】気管内吸引を例に、手技の習熟を支援する体験型の看護教育システムを開発する。 【方法】気管内吸引中の実施者の全身動作および視線を計測する。仮想現実(Virtual reality: VR)空間で人型モデルに計測データを反映することで手技の再現・観察を可能とする。 【結果】学習者が模範手技を一人称視点で追体験することが可能であるとともに、指導者が学習者の手技を自由な視点から観察し定量的に分析・評価するための手段にもなる。 【考察】手取り足取りの指導を使用者自身の模倣で代替することにより、言語化しにくいコツや巧みさの伝達を支援しうる。
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© 2019 日本シミュレーション医療教育学会
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