主催: The Japan Association for Social Informatics
p. 172-177
本稿はICT を活用した中山間地域における社会的包摂の諸課題を取り上げる。 ICT 利活用が社会的包摂を進めるという研究は多いが、農地保全・農業資源管理などにおいては対面型のコミュニケーションを大切にし、ICT 普及が遅れているため、中山間地域ではICT 導入は逆に社会的排除を悪化させる可能性もある。本稿は社会的包摂の理論的枠組みを活用し、中山間地域に位置する石川県金蔵村を事例とし、そのICT 導入のインプリケーションを考察する。