日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
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剛体円筒の開口端における導波モードの反射
白井 宏
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1990 年 46 巻 2 号 p. 95-103

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抄録

円筒パイプ中の導波管モードが開口端に入射し、他のモードと結合して反射を生じる現象を幾何光学的回折理論(GTD)を中心とした高周波漸近解法を用いて解析し反射係数を計算している。導波管モードの周方向の変化指数nがn=0,1の場合にしか適用できなかった従来の解析法を拡張して、あらゆる伝搬モードについての反射、結合係数を導出可能にした。また、解析においては円筒の径が大きいと仮定して導出したが、多重回折の寄与を考慮すれば半径が0.3波長以上なら本解析法が十分適用できることを数値計算し、他の解法の結果と比較することによって確認した。

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© 1990 一般社団法人 日本音響学会
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