日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
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ATR可変残響室の構造と音響特性
平原 達也カール ミュラー東倉 洋一
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1992 年 48 巻 5 号 p. 301-308

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抄録
ATR 視聴覚機構研究所に設置した視聴覚実験設備の一つである可変残響室の構造と音響特性について延べる。この可変残響室(10.9 × 6.67 × 4.05m)の壁面は反射面と吸音面と持つ62本の回転円筒からなり、天井の一部は26枚の回転板が設置されている。これらの残響可変装置はすべて計算機で制御でき、残響時間(500 Hz)を0.2〜1.1秒の間を連続的に変化できる。本報告では、壁面の円筒や天井回転板の角度と残響時間の関係、及び室内の気温上昇に伴う残響時間の変化についての詳細な測定データを示す。
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© 1992 一般社団法人 日本音響学会
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