日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
圧電形振動ジャイロスコープの周波数応答特性及び過渡応答特性
工藤 すばる
著者情報
ジャーナル フリー

1996 年 52 巻 5 号 p. 311-319

詳細
抄録

角速度センサとして用いられる圧電形振動ジャイロスコープの周波数応答特性及び過渡応答特性について考察を行い, その設計指針を明らかにした。すなわち, 回転角速度が時間と共に正弦波的に変化する場合並びにステップ状に変化する場合の振動ジャイロスコープの出力応答特性について, その等価回路を用いて解析すると共に実験的検証を行った。更に, 角速度センサとしての感度, 応答性と共振周波数, 共振尖鋭度, 離調周波数等との関係を述べ, 高速応答が要求される場合には振動ジャイロスコープの駆動及び検出側の共振周波数を離調して使用する必要があることを示した。本研究の成果は, 振動ジャイロスコープの設計指針の一部として利用できる。

著者関連情報
© 1996 一般社団法人 日本音響学会
次の記事
feedback
Top