2004 年 60 巻 6 号 p. 295-303
高架構造物音の予測と発生メカニズムの解明を目的とし,4コンクリート橋梁と3鋼橋での試験車走行を行い,橋梁躯体各部の振動,並びに躯体近傍及び沿道の騒音を測定した。その結果橋梁種別及び構成部材の材質の差による振動や騒音の違いが明らかになった。また,沿道騒音から高架構造物音を分解し,構造物音パワーレベルの算定を行って各種要因との関係の検討を行った。構造物音パワーレベルは,速度依存性を持ち,橋梁種別による差異が見られたが,車両重量(10tと20t)の差はほとんどないことが判明した。更に鋼橋とコンクリート橋のパワーレベルを比較した結果,約2〜3dBほど鋼橋が大きい結果となった。