日本音響学会誌
Online ISSN : 2432-2040
Print ISSN : 0369-4232
パルス励起法による生体組織用超音波顕微鏡の実用機開発(<特集>システム論文特集号)
小林 和人穂積 直裕西條 芳文大槻 茂雄
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 62 巻 3 号 p. 148-152

詳細
抄録

医学生物学分野における超音波顕微鏡の応用として,100〜200MHzのバースト波を用い組織試料の表裏面からの反射の干渉を利用した組織音響特性(音速・減衰)の計測法が提案されていたが,計測時間短縮や装置の小型化の要求があった。我々は広帯域のパルス波を用いた計測法を提案し,効率的な測定を行うことを可能とした。実用化にあたり装置の高速化のために機械走査と測定信号転送方法を検討しパーソナルコンピュータとマイコン,専用回路を組み合わせ,それぞれが持つ特長を最大限に生かしたハイパフォーマンスなシステムを構築した。

著者関連情報
© 2006 一般社団法人 日本音響学会
前の記事 次の記事
feedback
Top