抄録
2020 年度前期、授業のオンライン化に伴い、日本語入門期の授業をオンデマンド型で実施した。その際に筆者が必要だと思う教授内容をどのようにオンデマンド教材に取り入れ、またそれを実施したのかを、一つの授業を取り上げ、ガニェの 9 事象を用いて分析した。学習に必要なインストラクションのうち、何が取り入れられ、あるいは取り入れなかったのかを明らかにし、今後オンラインで語学学習を行う際に必要な、オンライン設計や教師の役割について考察した。このプロセスは一般化できるものではないが、入門日本語クラスをオンライン化する際の一歩となると考える。