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ナレッジマネジメント(以下、KMとする)実践において、知識や情報を業務で使用するには現場の具体的な業務手順に埋め込む事が必要である。しかし従来のKM実践手法は、組織の風土改革などの現場にとって抽象的な施策の提供が主であり、日常業務レベルでの具体的な示唆を行う事が難しかった。本論文では、この課題を解決するための手法について提案する。本手法は、業務と知識の相互関係を本論文で新たに提案した業務_-_知識資産関係表にまとめると共に、その相互関係が確立される作業手順を明らかにする。以上の作業に基づき、KM実践において知識を活用、創造するプロセスを業務担当者の視点で設計できる。