経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2004年度秋季全国研究発表大会
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組織間関係の目的と調整に関する研究
*山田 啓一
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p. 000044

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抄録

 これまで組織間関係は、資源依存パースペクティブを中心に組織間関係の調整方法について研究が行われてきた。そこでは、不足する経営資源を他の組織に求め、それを補完するという目的で組織間関係が形成されるものと仮定し、それに応じた調整方法が検討されてきた。しかし、組織間関係の調整は、なぜ組織間関係を形成したのかという目的に応じてその方法が異なってくるものと考えられる。 本研究では、多様な組織間関係を形成目的別に、資源依存、協同戦略、制度化、取引コスト、個体群生態学の5つのパースペクティブに整理を行い表にまとめるとともに、組織間関係を形成する対象と組織間関係の目的を表にまとめた。そのうえで、各パースペクティブにおける組織間関係の調整方法について検討を行った。そして資源依存パースペクティブだけではなく、組織間関係の形成目的に応じて、それぞれ分析視角が異なることを示した。

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© 2004 経営情報学会
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