経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2004年度春季全国研究発表大会
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情報化とサービスモデル
デジタル化された情報財をめぐるサービスマーケティングの枠組み
*稲垣 伸子
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p. 6

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抄録
サービス・モデルは生産・消費・流通が同じ時空間に過程として存在し有形要素を部分的に含む伝統的モデルから、情報化により人的接触を部分的にのみ含むモデルに変化してきた。デジタル化を経て商品化されてきた情報財は、有形財としての意義を有するものと、サービス・モデルとに大別される。サービス・モデルの消費側面はサービス過程への顧客の参加と無形性を受容・評価する五感活動の同定を含む。同じく流通側面は接触要員の関与を含む。サービス・モデルの中核便益は稀少性設定と収穫逓増等の固有性を踏まえた開発を要する。周辺部分は差別化の対象とされ易い。諸例について分析を行い、これらの諸概念と枠組みの有用性の可能性を示す。
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© 2004 経営情報学会
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