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クレジットカード利用者のうち、どのような顧客がキャッシング利用に移行しやすい顧客であるかを識別するため、利用履歴から顧客類型を見出し、これを利用した予測モデルを構築した。具体的には、各種ショッピング/キャッシング利用の月額や残高から、月々の顧客の利用類型を自己組織化マップにより得て、さらに、この類型12ヵ月分の頻度分布から、類型間の近傍関係を考慮した距離を用いることにより、1年分のクレジットカード利用類型を、個々の顧客に対し与える方法を提案した。この類型を用いることにより類型ごとのロジスティック回帰モデルを構築し、キャッシング利用をプロモートする上で着眼すべき個人特性を類型群ごとに明らかにした。