サービス・イノベーションのインテリジェンスを獲得するためには、チルキーらが提唱するイノベーション・アーキテクチャが有効である。このインテリジェンスを構成するものは、情報の収集、評価、イノベーション戦略決定、実施マネジメントである。特定のサービス・ビジネスを分析する場合に、イノベーション・アーキテクチャ自体はガイドラインとして機能するがイノベーションとなる新たなプロセスを生み出す技法を備えているのではない。本報告では、実地の種々の港湾サービスのas-isプロセスをベースにして、サービス・デリバリープロセスの分析方法を援用して分析する例を示す。