抄録
本研究の目的は，ソフトウェアプロジェクトの低い成功率を改善するための人材育成を新たなOJTの形として提案することである．従来のOJTでは通常業務を圧迫したり，OJTそのものにコストがかかりすぎたりする場合が生じる．また時 間的な面でも束縛を受けるためOJTを繰り返し行う事が困難となる．このようにコストおよび時間的な問題により既存のOJTでは，プロジェクト運営において重要な知識のひとつである暗黙知の継承がスムーズに行う事が出来ないという問題点がある．本研究では，これらのコストや時間的な問題点を解決し，プロジェクト計画に関する 知識を中心に継承させるため，OJTを仮想空間上で行うバーチャルOJTという新たなモデルを提案する．
