モバイル端末の発展とともに通販市場ではその規模が年々拡大しているが,一方において,物流企業におけるコスト負担が増大し,サプライチェーン全体から見て最適化が図られている状況にない.そこで本研究では,多様な消費者ニーズ(製品種類,レスポンスタイム等)を満たしながら,物流企業が主体となってメーカ,卸,消費者間の物の流れを効率的かつ効果的に設計するためのサプライチェーンコーディネーションについて検討する.今回の発表では,物流企業がサプライチェーンコーディネーションを行う上で考慮すべき要因について検討した結果を中心に報告する.