抄録
若年層を筆頭に、フェイスブックやラインなどのSNSと24時間常時接続が可能なディバイスの急速な普及している。この社会の常時デジタルネットワーク化によって、これまで以上に、個人に関わるセンシティブ情報の流失に対して、社会は危機感を表している。しかし、若年層は、社会の意見を代表しているとされる中・高年齢層と同様な情報感度及び認識をセンシティブ情報に対して持っているのであろうか。今回は、試験的な調査によって、若年層のセンシティブ情報に関する感度及び意識の現状を捉え、デジタルネットワーク化社会の特性を踏まえて、その変化の予兆を提示する。