経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2013年春季全国研究発表大会
セッションID: B3-3
会議情報

予稿原稿
コンピュータ・ソフトウェアの階層介入戦略の先行研究レビュと課題の考察
プラットフォーム製品連結、プラットフォーム製品バンドルとの比較を中心として
*加藤 和彦
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本稿は、コンピュータ・ソフトウェアにおける階層介入型プラットフォーム製品のドミナント化戦略に関する先行研究のレビュをおこない、先行研究における課題の所在を考察する。階層介入型プラットフォーム製品は、ソフトウェア・レイヤースタック内で一度形成されたドミナント状態の既存のプラットフォーム製品に、後から新たに介入してドミナント化の移行を誘発する可能性をもつ。階層介入戦略はプラットフォーム製品戦略の一部と考えられる。課題とは、階層介入戦略はドミナント化の容易性、収益確保のジレンマ、他のドミナント・プラットフォーム製品に対しての阻止的な役割の点で特性をもつと考えられるにもかかわらず、その仕組みが先行研究では論じられていない点にある。

著者関連情報
© 2013 一般社団法人経営情報学会
前の記事 次の記事
feedback
Top