本発表は、地方に立地するBtoB企業が、需要地との距離その他の不利を情報通信技術によって克服し、むしろ有利に展開している事例を分析する。地方に立地する
BtoB
企業は多く下請け構造の中に位置し、地方のコストの低さによって競争優位を得る戦略を取っていたが、この戦略はグローバル化の流れの中で苦戦を強いられている。対して少数ながらニッチ戦略を取って戦う企業も存在する。しかしながら、その時には、知名度の低さや需要地との距離が問題となる。これをインターネットによって克服する可能性はあるが、では、具体的に、何を行えばいいのか。本発表では、福井県の事例を通じて分析する。