抄録
近年、東南アジア諸国の経済成長が著しい。そのため多くの日本企業は生産拠点として、また消費市場として当該諸国を捉えていることは周知の事実である。この動きは流通業においても例外ではない。日本の流通業者の中でもコンビニエンス・ストア(以下、CVS)の出店は拡大傾向にある。
しかしながら、進出している企業においては、経営管理のための人材確保の難しさが指摘されており、ビジネス教育の具体的な実態も未解明な点が多い。
そこで、本発表では、CVSの強さの根源となる店舗運営レベルでのビジネス教育に焦点を当て考察を行う。具体的な実態があまり明らかではないため、現場の把握とその問題点の抽出を中心に検討を行う。