抄録
ビッグデータ時代を迎え,企業においては,様々なビッグデータを活用し事業活動を行うことが必須となっている.ビッグデータを活用する社会とは,ヒト・モノ・カネに関するあらゆるものにIdentifierを付番し,そのIdentifierを使用して情報を収集,連携,分析,活用する社会,すなわち,ID社会の到来である.日本のID社会には,プライバシー保護の観点からみると多くの課題がある.本研究では,ID社会の課題を明確にし,その課題解決のために必要となる安心で便利なID社会基盤を構築するためのガイドラインについて提案する.