抄録
これまで行ってきた電子自治体の成熟度調査で非常に低い成熟度レベルに留まっている全自治体の約85%を占める人口10万人未満の1,452の中小規模自治体を対象とした研究であり、最終的には人口10万未満の人口減少に直面している市町村の情報化の成熟度が低いことに対する課題の分析を行い、情報化成熟度を精緻に測定できるSML版成熟度モデルの構築を目指している。本報告ではSML版成熟度モデル構築に向けた、中小規模自治体の課題分析を行った結果を示す。具体的には外部有識者からのヒアリング、政府・自治体(複数)の聞き取りと観察による予備調査を行った結果を報告する。