抄録
近年のIoTの盛り上りで、何百ものベンダーがIoTプラットフォーム市場に参入している。 背景には、プラットフォームの概念が注目を集め、AI時代のビジネスはプラットフォームエコシステム構築が基本との認識が浸透したことがある。しかし、この取組みには、従来の企業中心の視点を超えたビジネスモデルの見直しと、変化のダイナミズムへの対応が求められる。特に各種のトレードオフ条件が発生するので、最新技術活用と適切なビジネスモデル結合に加え、キー条件達成のためのプラットフォームガバナンスが求められる。本稿はこのような認識の元に先行事例を研究し、今後の取組みについて考察する。