2024 年 21 巻 p. 36-53
本研究では、継続性を有するソーシャルフットボールクラブのマネジメントを明らかにすることを目的とした。特定非営利活動法人日本ソーシャルフットボール協会に登録する10年以上継続して活動する7クラブの中心的なスタッフを対象として半構造化インタビューを実施し、当該データを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(Modified-Grounded Theory Approach: M-GTA)により分析した。分析の結果、継続性を有するソーシャルフットボールクラブのマネジメントは、クラブ一般のマネジメント資源の調達により、ソーシャルフットボールクラブ特有のマネジメントを展開して、クラブの効果・意義を創出するといったプロセスにより成立していることが明らかになった。本研究の結果は、新たなソーシャルフットボールクラブの設立や既存クラブのために有益な情報を提供し、ソーシャルフットボールの一層の普及・発展に貢献すると考えられる。