2010 年 7 巻 p. 57-63
埼玉県精神保健福祉協会は心の健康づくりと精神障害者の社会参加の2本の活動を行っている。精神障害者の社会参加では、スポーツによる社会統合を支援している。協会は設立当初からソフトボール大会や卓球大会を行ってきている。その後、バレーボールの県内普及と県大会の実施を行ってきた。現在は、助成金を活用したグラウンド・ゴルフ大会の実施、その普及を行っている。また、フットサル活動を支援している。精神障害者は医療・保健・社会福祉領域での支援と、その人なりの社会参加の支援が必要である。そのような精神障害者に、スポーツは多様な社会参加を支援できる。埼玉県内では、スポーツ大会を精神障害者の社会参加の状況にあわせ、構造的に位置づけられている。そして、スポーツは精神障害者の総合的リハビリテーションとして活用できる。