抄録
Landsat TM (Thematic Mapper)/ETM+ (Enhanced Thematic Mapper Plus)/OLI-TIRS (Operational Land Imager - Thermal Infrared Sensor) のデータに対応し、大量の衛星データ使用時の誤入力を防ぐため、データとともに配布される補助情報(メタデータ)ファイルから必要なパラメータを自動的に読み込んでセンサ検知分光放射(大気上端分光放射:以下、assRad)や大気上端反射率(大気上端地表面反射率:以下、toaRef)、センサ検知輝度温度(衛星地点輝度温度:以下、asbTem)に変換するプログラム(以下、DN2RRT4TO8)を開発した。画像解析ソフトウェアERDAS/IMAGINE 上でディジタル・ナンバ(DN)からassRad、toaRef、asbTem へ変換する場合、1 シーン平均20 分かかったが、DN2RRT4TO8 では同14 分で変換できた。DN2RRT4TO8 は使用上の制約はあるが、データ変換時間を短縮でき、パラメータ入力時の誤操作を低減できる。さらに、バッチ処理を用いれば、変換作業をバック・グラウンドで行うことができ、大量データ処理時の効率化に有効である。