「他人事」でない認知症に光明も

アルツハイマー病研究の第一人者に聞く

抄録

　認知症と軽度認知障害（MCI）の人の数は既に1000万を超え、高齢化社会の進行とともに2040年には約1200万人に達すると推計されている。自分が、家族が罹患する可能性があり、「他人事」ではない認知症。10月９日の月例会は東京・内幸町の日本プレスセンター会議室を会場にハイブリッド方式で開かれ、認知症の６～７割を占めるアルツハイマー病研究の第一人者である岩坪威・東京大学大学院教授（日本認知症学会理事長）を迎えて新しい診断・治療法や新薬への期待、課題などを聞いた。