日本科学技術ジャーナリスト会議 会報
Online ISSN : 2436-4525
最新号
JASTJ News No.111 (2024.6)
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巻頭言
総会報告
  • 2024 年 2024 巻 111 号 p. 2-3
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/19
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     日本科学技術ジャーナリスト会議の2024年度総会を5月16日に日本プレスセンタービルで開催した。オンライン併用のハイブリッド方式での開催だった。

     正会員の21人が会場出席、11人(総会開始時)がオンライン出席し、議長委任の42人、事前の議決権行使3人と合わせて77人となり、定足数(正会員222人の5分の1以上)を満たした。23年度活動報告と決算報告、24年度事業計画と予算案、理事・監事選任の各議案について、会長と各委員長、塾長らが説明。質疑応答の後、すべての議案が承認された。

     冒頭に室山哲也会長は月例会や塾など活動が充実した1年だったと話した。24年度はJASTJ創立30周年を迎えるが、メディア環境が変容するなか、過去を振り返りつつ未来を見据えた活動を展開していくと方向性を示した。

    (事務局長 滝順一)

     ■月例会などの開催(倉澤治雄・企画委員長)

     ■科学ジャーナリスト塾(高橋真理子・塾長)

     ■会報・ウェブなどによる情報発信(瀧澤美奈子・編集広報委員長)

     ■科学ジャーナリスト賞(滝順一・事務局長)

     ■国際活動(小出重幸・国際委員長)

     ■23年度決算と24年度予算(滝順一・事務局長)

     ■理事・監事の選任

     ■意見交換

    2023年度 決算報告

    2024年度 予算計画

    2024年度の理事及び監事と主な担当

ニュース
  • 2024 年 2024 巻 111 号 p. 4-7
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/19
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    科学ジャーナリスト賞2024

    大賞にNHK「関東大震災」優秀賞は3作品

     「科学ジャーナリスト賞2024」の最終選考会を4月13日に日本プレスセンターで開催し、「大賞」に「NHKスペシャル 映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間 前後編」を選んだ。

     滝順一(JASTJ事務局長)

    科学ジャーナリスト賞2024 受賞作品

    大賞  映像

     「NHKスペシャル 映像記録 関東大震災 帝都壊滅の三日間 前後編」

      チーフプロデューサー(制作当時):木村春奈

    優秀賞 新聞

     下野新聞連載「アカガネのこえ 足尾銅山閉山50年」

      「アカガネのこえ」取材班

    優秀賞 書籍

     「1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック 専門家たちの記録」

      尾身茂

    優秀賞 ウェブ

     「Yahoo!ニュースオリジナル特集 経口中絶薬に関する連載3回」

      古川雅子

      

    科学ジャーナリスト賞2024 講評

     映像記録からウェブ連載まで授賞

    全体講評

     J賞とは何かでも熱い議論

      大隅 典子(東北大学副学長、教授)

    「NHK 関東大震災」講評

     首都の防災考える貴重な映像記録

      白川 英樹(東京大学名誉教授)

    「尾身茂 1100日間の葛藤」講評

     専門家の集合知と活動を浮き彫りに

      相澤 益男(科学技術国際交流センター会長)

    「下野新聞 足尾銅山閉山50年」講評

     福島原発事故とも重なる視点

      浅島 誠(東京大学名誉教授)

    「Yahoo! 経口中絶薬連載」講評

     ジェンダー問題に一石投じる

      小林 傳司(大阪大学名誉教授)

特集JASTJ設立30周年
  • -あなたにとっての30年は?-
    佐藤 年緒
    2024 年 2024 巻 111 号 p. 8-9
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/19
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     今年の7月1日は、JASTJが設立されてから30年に当たる記念の日。30年前のこの時期、みなさんは何をされていたでしょうか。まだこの世に生まれていなかった20代の会員もいるかもしれません。30年と言わずとも「10年ひと昔」。 歴史時計の針を少しだけ戻して、科学・技術をめぐる時代の変化と人々の思いを振り返ってみませんか。歴史的に俯 瞰することで、初めて未来 への展望が開けるのではないでしょうか。今年度は一年を通して「これまでの歩みとこれ から」を考えませんか。

例会報告 (2月)
  • 偶然の産物だった六方晶窒化ホウ素の合成/実用化目指す小池東工大教授に聞く
    小西 一也, 長島 文香
    2024 年 2024 巻 111 号 p. 10-11
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/19
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    ノーベル賞級の高純度単結晶

     偶然の産物だった六方晶窒化ホウ素の合成

     量子コンピューターの実現などに欠かせない量子材料の高度化に向けて物質・材料研究機構の谷口尚理事は、その素材として注目される高純度の六方晶窒化ホウ素(h-BN)の合成に成功した。「ノーベル賞級」ともいわれるこの研究成果は偶然の産物だったという。2月16日に日本プレスセンターで開かれた例会で話を聞いた。

    プロの技をAI使い誰でも気軽に利用

     実用化目指す小池東工大教授に聞く

     2月21日の例会では、東京工業大学情報理工学院の小池英樹教授をお迎えした。AI(人工知能)を含めた機械の力で人を鍛え、人間ができることを増やす「技能獲得支援」をテーマに、小池さんらの研究グループはそれらを実用化するシステム開発に取り組んでいる。情報工学の最前線で開発される技術の実装例や、今後の構想について議論が交わされた。

例会報告 (3月)/例会報告 (4月)
  • 周回遅れの日本がすべきこと/開発ゆっくり進め技術の価値を見極め
    井上 能行, 大島 泰輔
    2024 年 2024 巻 111 号 p. 12-13
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/07/19
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    ゲームチェンジが起きている宇宙開発

     周回遅れの日本がすべきこと

     「宇宙ベンチャーの父」と呼ばれる中須賀真一・東京大学大学院工学系研究科教授を講師に招いて3月例会が11日、東京都千代田区の日本記者クラブでハイブリッド方式で開かれた。演題は「宇宙開発利用の新しい潮流とビジネスの将来」で、中須賀さんは「宇宙開発の潮流は変わった。一つは、ベンチャー主導で技術開発が行われ、政府がお客になっていく。もう一つは、小型衛星コンステレーションである」と強調した。

    AIと心の問題

     開発ゆっくり進め技術の価値を見極め

     4月の例会は科学史・科学哲学が専門で、一貫して「心の哲学」を追求してきた信原幸弘東京大学名誉教授を講師に招き、AI(人工知能)が私たちの心の問題に与える影響について問題提起していただいた。信原さんは国の研究プロジェクト「人と情報のエコシステム」のアドバイザーを務め、AIのELSI(社会的受容)プラットフォームの構築を実践している。

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