The Journal of JASTRO
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THEORETICAL CONSIDERATIONS OF USING IN-AIR CHAMBER READINGS FOR EVALUATION OF THE ATTENUATION OF IN-PHANTOM PRIMARY WATER COLLISION KERMA
岩崎 晃
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1998 年 10 巻 1 号 p. 47-52

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抄録

光子放射線治療線量計画において, ファントム内での一次水衝突カーマの減弱を正確に得ることは, ファントム内での一次及び散乱吸収線量の正確な評価には重要である. ファントム内での次水衝突カーマの減弱を評価するのに, 空中での電離箱読み値を利用することがある. 電離箱壁補正係数 (Awall) の概念を用いて, この評価方法に対する理論的考察を試み, 次の結果を導いた.(i) 多光子エネルギーを有するビームに対しては, ある厳しい条件下でのみこの評価方法は妥当である. しかしながら, もしビルドアップキャップがアクリル又はアルミのような低原子番号物質で出来ていて, しかもその厚さが線量ビルドアップを最高に形成するなら, 高い精度でもってこの評価方法は妥当である.(ii) 単光子エネルギーを有するビームに対しては, 特別な条件を設定しなくともこの評価方法は完全に妥当である.

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© 1994 The Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
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