職業能力開発研究誌
Online ISSN : 2424-1539
Print ISSN : 2188-7381
研究論文
マイコンを用いた電力測定装置の開発
市川 修南川 英樹小林 浩昭
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2015 年 31 巻 1 号 p. 100-105

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抄録

旋盤・フライス盤等の機械加工の職業訓練において、受講生が加工状態を定量的に把握することができれば、効果的な技能の習得が期待できる。モータを動力源とする機械は負荷の状態や機械の状態によって消費電力や電流などが変化するため、加工機械の電気入力を測定すれば、加工状態や加工条件の適否を判断する情報が得られる。本研究では、機械加工作業の妨げにならず、取り付けが容易に行える加工機械のモニタリング装置の構成を検討し、その装置の一部である電力測定装置を設計・製作した。本装置はマイコンを用いて小型で安価な構成とした。単相電力と三相電力の両方への対応、ひずみ電流波形への対応を可能とする演算処理方法を提案し、動作確認を行った。

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