2024 年 4 巻 1 号 p. 42-49
【目的】埼玉県内の医療施設における装具作製後のフォローアップ体制の現状を把握し、明らかになった実態に基づいて課題を分析すること。
【方法】県内の理学療法士が在籍する医療施設344件を対象に1次アンケートでは装具作製後のフォローアップ体制、2次アンケートでは埼玉県脳卒中下肢装具対応施設一覧への掲載可否と施設情報を質問した。
【結果】1次アンケートでは装具作製業者は188件の医療施設と関与しており、そのうち128件は定期訪問を行っていた。他業者の装具は44件の施設が対応していた。2次アンケートでは86件の医療施設が一覧の承諾をし、うち52件が装具外来を実施していた。
【結語】8割以上の医療施設において装具作製業者と関わりを持っているが、他装具作製業者の装具対応を行っている医療施設は少なく、一覧に掲載できない理由として装具外来の運営方法やスタッフ不足に課題があることが示された。