【背景】前十字靭帯再建術(ACLR)後の患者は術後一定期間、松葉杖を用いた免荷歩行を指示される。しかし、一部の患者では術前に免荷歩行が可能であっても術後に獲得できないことがある。本研究では、ACLR後早期における免荷歩行獲得に影響を与える因子を明らかにすることを目的とした。
【方法】2020年3月から2023年2月までに当院でACLRを受けた100名のうち、術前に免荷歩行が行え、術後合併症などのない51名を対象とし、術後6日目までに免荷歩行を獲得できた群(自立群:33名)と獲得できなかった群(非自立群:18名)を比較した。年齢、術前後の炎症マーカー、疼痛評価、大腿周径などの臨床指標を統計解析により検討した。
【結果】ロジスティック回帰分析では年齢が唯一の予測因子であった(OR 1.09、95%CI:1.020—1.160、p=0.007)。ROC曲線から求めたAUCは0.706(95%CI:0.56—0.853)、カットオフ値は25歳と算出された。
【結論】術前に免荷歩行を獲得したACLR後患者において、免荷歩行再獲得に、年齢が重要な制限因子となる可能性が示唆された。