現代監査
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大学初年次会計教育の視座
浦崎 直浩
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2021 年 2021 巻 31 号 p. 51-58

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抄録

本稿は,会計リテラシー教育を初等教育から高等教育へどのように展開すればよいのかという問題について,とくに大学初年次会計教育に焦点を当て,その目的と方法について検討したものである。身の回りに生じている現象や出来事を数で表現し,それを分類して,加減乗除の手法を用いて,計数的結果を得るという手続(写像行為)が,初等教育において体系的に教授されている。かかる会計基礎教育を大学初年次会計教育につなげ,会計リテラシー教育として実践するためには,会計教育を教養教育として位置づけ,会計の主体にインテグリティに基づいたアカウンタビリティが求められ,それが社会のリライアビリティ(信頼)を導くことを共通認識とした会計教育を組み立てる必要があることを論じている。

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© 2021 日本監査研究学会
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