IESBAの倫理規程の改正を受けた日本の倫理規則の改正では,報酬依存度が15%を超える状況が継続した場合,監査契約を辞任しなければならないという厳しい規定がおかれることとなった。日本の監査市場においては,中小監査法人が存在感を増している状況にあるが,この規制強化は直接的に中小監査法人に大きな影響を及ぼすことが想定される。本稿では,当該規制が中小監査法人へ及ぼす直接的な影響と,そこから派生して生じる可能性のある監査品質上の問題点について考察する。
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