日本風工学会年次研究発表会・梗概集
平成18年度日本風工学会年次研究発表会
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汐留の再開発に伴う周辺環境の変化
*足永 靖信河野 孝昭
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p. 115-120

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抄録
本研究では、地球シミュレータを都市環境問題に初めて活用することにより、個々の建物を解像したヒートアイランド解析に取り組んだ。今回は新たに解析モデルを開発し、都市部の熱環境解析の一例として、水平5mメッシュの解像度で汐留の再開発エリアを含む5km四方領域の熱環境解析を実施した。そして、超高層ビル群による熱環境の影響について考察を行った。超高層ビル群がある場合は、超高層ビル群の前方から後方の広範な領域で風速5m/s以下であり、特に下流側では風速2m/s以下に風速が低下した。これに対応して、広い範囲にわたって気温が上昇した。本解析では、超高層ビル群による影響がビル高さの数倍に相当する風下1kmの広範な領域に及んでいることが示された。
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© 2006 日本風工学会
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