2004年はこれまでの最多の台風がわが国に上陸し,各地で甚大な被害をもたらした。日本風工学会風災害研究会では2004年の台風被害をまとめて報告書として発行した。これらの被害を振り返り,日本風工学会が強風被害の低減に貢献する方法を議論する。
一部の被害については調査が行われ原因の追求もなされているが,強風被害の全体の統計は十分ではなく,全体を集約する方法が必要である。被害を低減するためには,被害の全容を把握すること,被害の原因を明らかにすること,それらの情報を共有して対策を広く講じていくことが必要である。
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