日本風工学会年次研究発表会・梗概集
平成21年度日本風工学会年次研究発表会
セッションID: 145-146
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構造特性に基づく住家耐風性能を考慮した被害率の算定
*友清 衣利子前田 潤滋丸山 敬
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抄録

最大瞬間風速が住家被害拡大に強い影響を及ぼすことは知られており、構造物の耐風性能もまた被害拡大に影響を与えることが指摘されているが、その影響を定量的に検討した例は少ない。台風時の風速から実際の住家被害実態に合う被害率を推定するために,住家の耐風性能に関連した修正風速を求めて被害率を推定する手法を提案した。一例として2004年台風18号による九州の市町村別住家被害情報を整理し,最大瞬間風速だけでなく構造種別の地域分布特性に基づく住家耐風性能を考慮して被害率を推定した。風速と耐風性能を関連づけることで風速のみを用いる従来の手法に比べて住家被害の実態により対応した推定確度を得ることを示した。

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© 2009 日本風工学会
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