p. 133-134
本研究では,数値流体解析,モニンオブコフ相似則およびメソスケールモデルによる気象解析の結果を組みあわせることにより,低高度の風速観測値から高高度の風速を推定する手法を提案するとともに実観測データを用いて検証を行い,以下の結論を得た.銚子沖においては南風時には大気安定度の影響が大きく、る北東風時には地形の影響が大きいため、数値流体解析やメソスケール気象モデルの鉛直分布を用いる従来の手法では正しく風速を推定できないが,提案した手法により鉛直分を高精度に再現できる.提案した風況予測手法は従来の手法と比べ,年平均風速の予測精度が向上すると共に,回帰曲線のSlopeが±3%以内かつ決定係数が0.97以上のクラティアを同時に満たせる.