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高無次元風速域において大振幅を許容した状況下で生じるねじれ振動現象は,迎角と迎角速度の関数として定式化した空気力によって説明できる可能性がある。本研究では,ねじれフラッターが発現するB/D = 2, 5矩形柱について,一定の迎角速度で連続回転中の空気力を計測することで,上記の迎角と迎角速度の関数である空気力を求めた。そしてこの空気力に基づいて,高無次元風速域において様々な振幅でねじれ振動中の非定常空気力を求められるか検討した。その結果,過去に示したB/D = 5矩形柱に加えてB/D = 2矩形柱についても,非定常空気力係数を求められることが示された。また,仕事に寄与する加振振動数成分以外の,高次の周波数まで含めて非定常空気力を表すことができることが示された。