日本鳥類標識協会誌
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観察報告
マキノセンニュウLocustella lanceolataの長野県初標識記録
西 教生
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2016 年 28 巻 1 号 p. 29-35

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抄録
2015年10月12日,長野県千曲市の河川敷でマキノセンニュウ Locustella lanceolata 1羽が標識放鳥された.標識放鳥された個体は尾形が凸尾で尾羽の先端に斑はなく,額から上尾筒にかけてと肩羽に黒色の太い縦斑があった.風切羽,雨覆および小翼羽はオリーブ色がかった褐色で黒色の太い縦斑があり,三列風切の先端に白斑はみられなかった.最外初列風切(P10)は初列雨覆とほぼ同等の長さで,胸,脇および下腹には黒褐色の縦斑があった.これらの特徴は,マキノセンニュウの特徴と一致した.虹彩が灰褐色であったこと,頭骨の骨化の状態が中間的な段階(5段階スコアのC段階)であったことなどから,その年の繁殖期生まれの幼鳥であり,羽衣は第1回冬羽であると考えられた.長野県では過去にマキノセンニュウは標識放鳥されていないため,今回の記録が本県における初標識放鳥記録である.
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© 2016 日本鳥類標識協会
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