日本鳥類標識協会誌
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最新号
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巻頭言
放鳥・資料報告
意見論文
  • 深井 宣男
    2021 年33.34 巻 p. 91-94
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2025/12/13
    ジャーナル 認証あり

    オオルリCyanoptila cyanomelana には基亜種オオルリC. c. cyanomelanaと亜種C. c. cumatilisが含まれるとされていた.このほか亜種チョウセンオオルリC. c. intermediaが記載されたが,これは亜種cumatilisのシノニムとされ,チョウセンオオルリの亜種和名は亜種cumatilisに用いられてきた.しかし,これらの亜種について分類の見直しがなされ,cumatilisを独立種とする一方,種オオルリに基亜種cyanomelanaと亜種intermediaを認めることが提案された.これに従い,分布や命名の経緯から亜種和名チョウセンオオルリを,復活した亜種intermediaにあてることを提案する.

一般論文
観察報告
  • 風間 辰夫, 土田 崇重
    原稿種別: 観察報告
    2021 年33.34 巻 p. 106-111
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2025/12/13
    ジャーナル 認証あり

    2018年11月2日,新潟市西区地内でアトリの成鳥(雄)の死体を拾得した.個体を精査したところ,左下嘴の根本から針状の突起物が生えている奇形が確認された.著者の知る限り,同様の形状の奇形の報告はなく,観察頻度が極めて低いだろう,特異な嘴の奇形と考えられるためここに報告する.

  • 原田 俊司
    原稿種別: 観察報告
    2021 年33.34 巻 p. 112-121
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2025/12/13
    ジャーナル 認証あり

    キガシラシトドZonotrichia atricapillaは日本には迷鳥として稀に渡来する.2019年12月21日に神奈川県海老名市門沢橋の相模川河川敷で性不明で第一回冬羽の可能性が高いキガシラシトドを日本で初めて捕獲し標識した.この記録は神奈川県では2例目の記録であった.霞網で捕獲後,体の各部等を測定し,写真を撮影し,環境省の鳥類標識調査用の足環をつけ放鳥した.これまでの日本でのキガシラシトドの記録は北海道から鹿児島県まで21例あった.これら21例のうち,18例は目視観察や写真によるもので,5例は越冬期の長期に記録された.13例の春期の記録から,春の主な渡りの時期は4月中旬から5月中旬と示唆された.越冬期と推定された11例のうち7例の記録から,日本での越冬環境は,北アメリカの越冬地と同様に,河川敷あるいは河川・池沼・湿地沿いであり,ヨシ・オギ・ヤナギ類等のやや湿地性の植物が混生し密生する茂みの中やその近くの地上が主な生息あるいは採餌環境と推定された.

  • 岡本 美香, 鶴間 匠, 伊藤 泰夫
    原稿種別: 観察報告
    2021 年33.34 巻 p. 122-127
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2025/12/13
    ジャーナル 認証あり

    2021年4月21日,新潟市中央区関屋地区海岸林(以下,関屋海岸林)においてゴジュウカラを標識・放鳥した.過去32年(1987年-2019年),関屋海岸林では,20万羽以上の標識・放鳥活動を行なっているが,これが本種の初例である.全国での標識調査過去56年間(1963年-2019年)の記録によると,新潟県内で記録されたゴジュウカラは6羽であり,全例が上越地方で記録されており,うち5羽が高地で標識・放鳥されていた.今回,我々が経験したゴジュウカラの記録は,標識・放鳥できた場所が,日本海と住宅地に面した平地で,かつ山地や高地から隔離されていること,さらに新潟県の下越地方で,はじめて確認されたという点において,興味深い事例であると言える.

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