2021 年 14 巻 p. 16-25
本稿の目的は,様々な大きさの経済格差状況で好まれる再分配の特徴を明らかにすることである.匿名3者に対する2つの再分配施策(「全員に対して確実に小さな金額を再分配する一律配分」,「必ずしも全員に対して確実ではないが,大きな金額を再分配する傾斜配分」)から参加者がどちらを選択したか分析した.すると,初めの経済格差の程度は選択に有意な影響を与えなかった.また,参加者は傾斜配分の再分配される確率が大きく,一人あたりの再分配額が大きく,対象人数が小さくなるほど,傾斜配分を選択した.