日本気管食道科学会会報
Online ISSN : 1880-6848
Print ISSN : 0029-0645
ISSN-L : 0029-0645
気管原発腫瘍2症例
小野 譲斎藤 成司村上 泰斎藤 誠次宇津見 瑞雄安岡 幸夫田代 勝久
著者情報
ジャーナル フリー

1968 年 19 巻 6 号 p. 346-352,274

詳細
抄録

1) 比較的まれとされている気管腫瘍2症例を経験した。
2) 1例は37才女子の頸部気管adenomaであり, 気管切開後焼灼により完治せしめ得た。
3) 他の1例は24才男子の頸部気管adenoid cystic carcinomaであり, 気管部分切除と前縦隔廓清を行なったが, 全部とり切れず, やむなくCo60 8000Rを後照射したところ, 術後10カ月にして大血管破裂を起して死亡した。
4) 気管腫瘍に関して文献的考察を行なった。

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top