Journal of Biofunctional Finding
Online ISSN : 2434-7698
戯画化する病――腹部の病
井本 紗織
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2025 年 7 巻 1 号 p. 6-12

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抄録
平安初期から中期の作り物語を通じて、腹部症状が滑稽の装置として描かれた意味を検討した。『竹取物語』では難題失敗の象徴だったが、『落窪物語』では求婚難題としての側面を持つようになった。『源氏物語』に受容されるにあたっては、中・下層の人物や老いと強く結びつけられ、滑稽性の演出装置となった。これらの描写は、平安時代の文学作品における病気、老化、社会的階層の表現に関する慣習を浮き彫りにしている。
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© 2025 NPO法人生体機能探査推進機構
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