バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
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農業におけるコスト制約を伴う統合管理
前田 康成
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2024 年 25 巻 2 号 p. 45-55

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抄録
農業における利益の最大化について,従来から数多く研究されている.農業における利益を最大化するために輪作(栽培作物の選択)と栽培管理(栽培行動の選択)を1 つの統合管理問題として解く従来研究がある.実際の農業経営では,コスト制約のもとで意思決定することもある.しかし,従来研究ではコスト制約なしの意思決定である.そこで,本研究では,コスト制約を伴う統合管理問題を検討する.コスト制約を考慮した新しい統合管理方法を提案する.コスト制約を伴う統合管理問題はマルコフ決定過程を用いてモデル化される.提案方法は動的計画法を用いて,コスト制約のもとで期待利益を最大化する.数値計算例では,コスト制約のもとで適応的な作物選択例と適応的な栽培行動選択例が確認された.本研究は基礎研究であり,今後の拡張研究が必要である.例えば,より現実的な問題設定として,複数圃場(複数の畑)を対象としたコスト制約を伴う統合管理問題が興味深い.
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© 2024 Biomedical Fuzzy Systems Association
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