バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
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看護大学3 年生が難聴のある高齢者とのコミュニケーション場面で感じる困難感と対応に関する現状調査
吉川 由香里 豊福 佳代藤野 ユリ子
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2024 年 26 巻 1 号 p. 1-8

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抄録
本研究の目的は,看護学生が難聴のある高齢者とのコミュニケーションの現状と看護学生が感じる課題を明らかにすることである.看護大学3 年生112 名を対象に難聴高齢者とのコミュニケーション経験の有無,コミュニケーション時の対応,難聴高齢者の困難感,難聴高齢者のイメージを問う質問紙調査を行った.70 名(有効回答率62.5%)を分析した結果,33 名が難聴高齢者とコミュニケーション経験があり,コミュニケーション場面で「はっきり話す」「ゆっくり話す」「叫ばない」「大きな声で話す」「相手の方を見て話す」「聞こえ方に応じた配慮をする」「個人を尊重する誠実な態度で示す」は必要性を感じ実践していたが,難聴高齢者は「話を聞き間違える」「曖昧に返事をする」「話についていけない」と困難感を抱いていると感じていた.またその他の対応も必要だと認識しているが実践できていないものがあった.さらにコミュニケーションでの困難感から難聴高齢者に対し負のイメージをもっていることがわかった.したがって,難聴高齢者に対する適切なコミュニケーションスキルを学び,苦手意識をなくすことが必要である.
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