抄録
Webの視認性を考慮した閲覧システムの開発を目的として, 自動色補正方式について検討を進めている.Webの視認性とは, 一般的なインターネットブラウザで表示される文字色と背景色の組み合わせ(カラーセット)のうち, 各ユーザが「見やすい」, 「目が疲れにくい」と判断したものと捉える.視認性を高め, 快適な閲覧環境を提供するために, 自動的な色補正をシステムが行う場合, 色の組み合わせに対する個人の好みや特性を基準データとして与えなければならない.本稿では, 自己組織化マップを用いて, カラーセットの一部からまだ存在しない基準データを予測する手法を提案する.また, 個人プロファイルの生成および活用について考察する.